知って得する法律知識
定期発行している「小野田法律事務所 かわら版」裏面に、”知って得する法律知識”をワンポイント掲載しております。
- かわら版 秋号 『転ばぬ先の杖』弁護士特約 2019年11月発行
- かわら版 №4 相続編 2016年 6月発行
- かわら版 №3 成年後見制度編 2016年 2月発行
- かわら版 №2 離婚編 2015年11月発行
- かわら版 №1 事業編 2015年 9月発行
『転ばぬ先の杖』弁護士特約
- 『相手方の対応に納得できない!』ときに使えます。
- 月額数百円。運転する方にオススメします。
3件に1件が『もらい事故』らしい
信号待ちしていたとき後ろの車に追突された、こっちが優先なのに曲がってきた車にぶつけられた、などなど。
弁護士特約があると・・・
- あなたの保険会社が仙台弁護士会に連絡。(自分で直接弁護士に電話して頼むこともできます。)
- 仙台弁護士会があなたの近くの弁護士を紹介。
- 【弁護士が受任したら】
- ◆あなたは何もしなくてOK。すべての交渉を弁護士が引き受けます。
- ⇨ 心や体が傷ついているときにプロの保険会社と自分で交渉するのは大変です。
- ◆あなたの負担額はゼロ。すべての弁護士費用を保険会社が負担。
- ◆少額の請求でも依頼できます。
- ⇨ これは結構大きいです。弁護士は普通の事件は少額だと受けないことが多いのです。弁護士費用のためにあなたに損をさせるわけにはいかないからです。
ここに注意!
- 保険会社が出してくれる弁護士費用は60万円まで(ふつうの事故)。
- 死亡事故などの重大事故は300万円まで。
相続編
- 都会に住んでいる兄弟姉妹ともめる相続が増加!
もめる理由その1 土地の値段
都会に住んでいる兄弟姉妹は、都会は地価が高いので、田舎の土地の値段も同じくらいだと考えがちです。したがって、相続の際、「土地はいらないけど、現金を」となったとき、多額の現金を要求されることになります。
もめる理由その2 介護
介護費用は両親の年金や貯金を使うのが普通です。そのため相続のとき、親の貯金額が減っている、と使い道を疑われることがあります。都会に住んでいる兄弟姉妹には、実家に住んでいる兄弟姉妹には家賃がないし、 親に子供の面倒をみてもらっているので、親の介護をするのは当然だという思いがあるようです。一生懸命に介護したのに感謝されないのでは浮かばれません。
もめたときの備え
- 介護に使った領収書はすべて保管しておきましょう
- もめそうなときは、親に遺言状を作ってもらいましょう
- 相続問題が発生して自分たちで解決できないようであれば、家庭裁判所の調停の申立てをすることもできます
- どうしても手におえないと思ったら、まず、弁護士に法律相談
相談には相続人や財産関係の資料を持って行きましょう
成年後見制度編
「成年後見制度」は、あなたの判断力が衰えたり、認知症になった場合、法律面や生活面で保護したり支援したりする制度です。あなたに代わって裁判所が後見人を選ぶ場合を
「法定後見」、あなたが直接選ぶ場合を「任意後見」といいます。
「成年後見制度」の主なメリットとデメリット
・メリット
- あなたの財産管理と身上監護(介護保険や病院などの手続き)ができる
- 犯罪や悪徳商法からあなたを守る
- 家庭裁判所が関与するので安心できる
・デメリット
- 家族はあなたの財産を自由に使えない
- 成年後見人に報酬を支払う場合がある
成年後見人の仕事(家庭裁判所に定期的に報告する義務がある)
(1)財産管理
- 印鑑や預貯金通帳の管理
- 収支の管理(収入や支出の管理、税金の支払い等)
- 不動産の管理、処分
- 借地・借家の管理
- 遺産相続の手続き 他
(2)身上監護(しんじょうかんご)
- 家賃の支払いや契約の更新
- 介護施設や医療機関の手続きや費用の支払い
- 悪徳商法やリフォーム詐欺などの契約を取り消す
概算費用(ある家庭裁判所の目安による) | ||
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◆法定成年後見人(弁護士・司法書士等)の費用 | ||
基本報酬 | 月額2万円 | |
管理財産額 | 1,000万円~5,000万円以下 | 月額3万円~4万円 |
5,000万円以上 | 月額5万円~6万円 | |
◆成年後見監督人の費用 | ||
管理財産額 | 5,000万円以下 | 月額1万円~2万円 |
5,000万円以上 | 月額25,000円~3万円 |
離婚編
- 現在の配偶者と離婚したいな。でも離婚するのはどうすればいいのかな
- また、どんな問題や手続きが必要なの
離婚の3つの方法
- 協議離婚(お互いが離婚届に署名・押印して役場に提出)
- 調停離婚(裁判所に調停を申立てお互いに納得して離婚)
- 裁判離婚(裁判所に申立て、裁判官の判断で離婚が決定される)
離婚の時に決めること
- 子供がいる場合、「親権」「養育費」を決めます
- 離婚の理由によっては「慰謝料」を請求できます
- 財産分与(婚姻期間中に出来た財産・負債は夫婦で分ける必要があります)
- 婚姻費用分担(別居している場合、離婚までの生活費を相手方に請求できます)
- 年金分割(婚姻期間に応じて、相手方の年金を一部自分の年金として将来受給できます)
名前の問題
旧姓に戻すのか、現在の名前のままにするのか
まずは相談を
はずかしいと思わず何でも聞いてみてください。ご自身で考えていても解決しないことが多いですよ。
※弁護士は他の人に相談内容を一切口外しません。
事業編
- 事業や賃貸でお困りのことはありませんか?
たとえばこんなこと
- 売掛金の回収が出来ず困っている
請求書を出しているけど払ってくれない。
※売掛金請求には時効(請求が出来なくなること)があります。ただ請求書を出しているだけでは時効はストップしませんので注意が必要です。 - いろいろな契約書の内容が正しいのかわからない
受注契約書・発注契約書・その他
※契約書はトラブルになった時に重要になります。
書かれている内容に従う必要があるからです。 - 雇用問題
※使用者責任について知ってますか?
雇用者が業務中に事故の加害者になった場合、支払が出来ないと、使用者である事業主に請求が来ることがあります。 - 賃料が払ってもらえない
※賃料滞納が長くなるといろいろなリスクが増えます。早めの対処が必要です。 - 賃貸を退去するときの原状回復のトラブルを知ってますか?
※原状回復(くぎ穴・障子張り替え・畳の表替え等)をどうしたらいいか判らない時は、気軽に相談して下さい。
困った時に気軽に相談できる、顧問契約は月額 5,000円 からです。
※詳しい内容についてはお電話下さい。